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深川七福神について

 深川七福神巡りは、昭和二十年戦災のため、安置してあった各社寺が全焼しましたので、しばらく中断していました。その後、しだいに社寺が復興し、それぞれ七福神が、安置されるようになり昭和四十五年正月から復活しました。深川七福神は、近年、とくに東京の七福神として有名となり正月などは、参詣者が行列してつづきます。江東区には、深川七福神のほかに、亀戸七福神が近年復活しております。

寿老神(延命長寿) 深川神明宮

 神明宮の創設の年代は不明ですが、深川八郎右衛門の開拓の際に以前からあった小祠に、後土御門天皇宸筆の「大神宮」の三字の短冊を神体として、村の鎮守として建立したものといわれています。

布袋尊(清廉度量) 深川稲荷神社

 創立は寛永7年(1630)です。この付近の旧町名を西大工町と称したので、西大工稲荷とも呼ばれます。布袋尊が祭祀されています。

毘沙門天(勇気授福) 龍光院

 浄土宗。はじめ、馬喰町(中央区)に創立されましたが数回の火事にあい、天和2年(1682)現在地に移転してきました。その時、鬼門除けとして境内東北角に毘沙門天を祭祀したといわれます。

大黒天(有福蓄財) 円珠院

 日蓮宗。大黒天は創立の頃から祀られていたと伝えられ、江戸時代から深川の大黒様として有名です。

福禄寿(人望福徳) 心行寺

 浄土宗。この寺は、元和2年(1616)に八丁堀(中央区)に創立され、寛永10年(1633)にこの地に移りました。有名な錦帯橋を架橋した吉川広嘉の妻、養源院の開基です。

弁財天(芸道富有) 冬木弁天堂

 材木商冬木直次が江戸初期、近江竹生島弁財天の分霊を日本橋茅場町の邸内にまつり、孫がこの地に移したといわれています。

恵比須神(愛敬富財) 富岡八幡宮

 「深川八幡祭り」が有名で、3年に一度本祭りが催され、50台余の神輿に水を掛けながら練り歩く連合神輿は勇壮無比。あでやかな辰巳芸者の手古舞や粋な鳶頭衆の木遣りが江戸の情緒を盛り上げます。

※清澄白河のパンフレット・深川七福神のしおりより抜粋