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「人は話し方が9割」を読んで

 2019年に発売以来、90万部売れた「人は話し方が9割」を遅ればせながら読んでみました。この本は、大変読みやすい本で1日もあれば読了できるのですが、内容は大変濃く何度も読み返して、完全に自分のものにしたいと思わせるような本です。題名は、話し方となっていますが、話し方よりはむしろ、よりよいコミュニケーションの取り方について、書かれている本といった方が適切かもしれません。

 本の内容は4章から成り立っていて、第1章の人生は「話し方」で9割決まるから、第4章の人を動かす人の話し方まで、37項目にわたって、大事なことが書かれています。第1章では、人生は「話し方」で9割決まるについて、「否定しない」「うなずく」「プラストーク」を心掛けることや、人は自分に深い関心を寄せてくれる人を好きになること、「聞く力」を磨く、拡張話法を身につけることなどが書かれています。また、第2章では、会話力を高めるために、まず自分が話しやすい人と話すことを心掛けることや、相手との会話の共通点として「食べ物」「出身地」「ペット」などで探すこと、大切な人との距離感の縮め方などについて書かれています。第3章では、人に嫌われない話し方をするために、余計なひと言を言わない、正論は変化球で伝える、相手の立場や肩書で話し方を変えない、話をまとめたり、相手の話を奪ったり、すぐになれなれしい口をきかないなど、大切なことが書かれています。そして、最後の第4章ですが、人を動かす人の話し方として、「がんばれ」を言う時は、タイミングと言い方に注意をする、叱る時こそ、相手への敬意と労いを忘れないこと、悪口は、言わない、聞かない、関わらない、嫌いな相手には反応しない、難易度の高い人と無理に話さない、感謝の言葉を口ぐせにして、ほめ言葉を積極的に受け取るなど、大事なことが書かれています。

 以上、「人は話し方が9割」の内容を端的に述べてきました。この本の著者である永松茂久氏は、人材育成の講演、セミナーを全国で行っており、講演の累計動員数は著書によると、述べ45万人にのぼるとのことです。また、この本は2019年に第1刷が出版され、2021年に書籍の総合売上ランキングで1位を獲得しています。「人は話し方が9割」を読んで、何故この本が90万部も売れたのか、ランキングで1位を獲得したのかがよくわかるような気がします。

 「人は話し方が9割」は、最近私が読んだ本の中でも、内容が非常に優れており、是非、人に薦めたい良書です。大変読みやすく、また中身も濃く、日常生活のバイブルとして持っておきたいと思っています。まだ、この本を読んでいないという方は、この本を読んでみることを、強くおすすめします。