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うつ病とは

 うつ病とは、脳内の神経伝達物質のアンバランスにより、気分や感情をうまくコントロールできなくなり、心身の不調が表れる病気です。一日中気分が落ち込んでいる、何をしても楽しめないといった精神症状とともに、眠れない、食欲がない、疲れやすいといった身体症状が現れ、日常生活に大きな支障が生じている場合、うつ病の可能性があります。うつ病は、気分障害の一つですが、気分障害には、うつ病の他に、抑うつ症状に加えて、その真逆の状態ともいうべき躁症状を反復する双極性障がい(躁うつ病)という病気も含まれています。うつ病と双極性障害とでは治療法が大きく異なりますので専門家による判断が必要です。ここでは、双極性障害については割愛させてもらって、うつ病について記していきたいと思います。ちなみに、うつ病は、日本では、100人に6人がかかる病気と言われていて、女性の方が男性よりもかかる人の方が多いことが知られています。

 うつ病の治療方法としては、抗うつ剤を中心とした薬物療法しっかりとした休養をとることや周囲の支援、認知行動療法を含む精神療法があります。

 薬物療法についてですが、主に抗うつ剤を中心とした薬の服用が中心となります。抗うつ剤の他に、抗不安薬、抗精神病薬がありますが、十分な量を十分な期間服用することが大切です。

 精神療法ですが、まずは本人がしっかりとした休養をとることが大切です。周囲からみるとなまけているようにみえても、不用意に励ますことはせず、あたたかく見守るような態度で接することが望ましいです。このような支持的精神療法に加えて、認知行動療法対人関係療法などの専門的な治療法があります。

 うつ病は、人によって様々ですが、一般的には3~6ヶ月程度の治療期間が必要になります。うつ病は治すことのできる病気ですが、再び症状が出現することの多い病気です。回復後1年約20%の患者さんに再び症状が出現します。さらに、何度も繰り返すことよって、その割合は約40~50%に上がります。薬物療法の継続が大切で、もし中止すると半年後に再び症状が出現する危険性は2倍になります。

参考文献・サイト 厚生労働省 こころの病気を知る。みんなのメンタルヘルス

         KOMPAS 慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト