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人生逃げ切り

 以下、書くことは人によっては不愉快な気持ちになると思うので、興味のある人だけ、読んで欲しい。

 現在、私は地方自治体の非常勤職員として、週4日勤務している。労働条件は決して悪くはないが、非正規なので賞与とかはない。私は高校生の時に統合失調症を発病した。その後、学校を卒業して、会社に就職をした。病気を抱えながらも約5年近く会社員生活を過ごしてきた。ただその時は正規の会社員であった。会社を退職した後、精神科のクリニックのデイケアに参加するようになり、40歳台半ばで今の仕事に巡り合った。
 今、現在の日本では正規の労働者から非正規の労働者になると、正規の労働者に戻るのはかなり難しい。最初から非正規の労働者の場合でも、正規の労働者になるのは難しいだろう。今の仕事に就く前、つまり、クリニックの精神科のデイケアに参加していたころ、たまたま墨田区で公務員をしているという人と話をする機会があった。その時、私はシビアな格差社会において、人生逃げ切れるという話をした。アラフォーの時に話したのだが、今でも私の考えは変わっていない。私の考えとは以下の通りである。
 今日のような格差社会において、失業してからデイケアに10年近く出てブランクのある精神病の患者なんて、どこも相手にしないだろう。ただ私の場合、両親を含めた家族がしっかりしているし、人生100年時代だと言っても、逃げ切る自信はある。一番良かったのは、私の父の時代であるが、私の場合、まだこのような時代を逃げ切ることが出来ると判断した。一番かわいそうなのは、私よりも下の世代である。彼らは一生働き続けなければならない。だが、私の場合はどこかでリタイア出来る。端的な例をあげると、ごくわずかだが、年金をもらっている。だが、この年金制度はもう崩壊しているから、今の若い世代の老後の生活の保障は出来ない。確かに今の日本は昔の日本と比べて恐ろしい状態に置かれていると私は考える。何故なら、昔は60や65になるとリタイア生活を送る人が多かったが、今は70過ぎても警備員や飲食店のレジ打ちをしている人をよく見かける。恐らくそのような人たちの多くは働きたいから働いているというわけではない。むしろ生活のために働かざるを得ないのだ。私の場合は、学生時代に精神病を発病したが、それでも両親は過保護すぎるほど私の面倒を見てくれた。だから私はこの世の中、或いは人生を逃げ切るつもりで、墨田区の公務員だった彼に人生逃げ切ると話したのだ。
 今の世の中、また今の日本の社会について、思うことや話したいことは山のようにある。私が述べてきたことは決して十分ではないが、ただこれだけは言っておこうと思う。人生逃げ切るつもりだ。