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なぜ精神科の通院を止められないのか

 この3連休は家の外に出たり、自宅でごろごろしていてあっという間に最終日を迎えてしまった。前回、統合失調症の薬の副作用について述べたが、最後に精神科の通院について書くと述べたので、今回は上記の表題の件について述べたい。

 精神科の通院は忘れもしない1992年の夏から開始した。当時は大学4年生で就職も控えていたが、学校を卒業して、正規の会社員を5年弱経験した後、クリニックの大規模デイケアに参加するようになった。なお大学4年生の時から会社員を辞める時まで、何かあったら困ると思い精神科の通院は続けていた。ただ病識に乏しかったので(自分が病気だという自覚がなかった)、主治医からもらった薬は全部ごみ箱に捨てていた。

 クリニックのデイケアに参加して私は障害年金を受給できる資格があるということを知った。当時、私は実家暮らしだったが、収入がなかったので障害年金の申請をして、年金を受給するようになった。その後、小泉内閣の時に障害者自立支援法が出来た。障害者の区分として、主に身体・知的・精神の3つがあり、障害者雇用の対象は、最初は身体と知的だけであり、精神は除かれていた。障害者雇用で精神が加わったのは、身体・知的の後であり、現在に至っている。

 話がそれてしまったが、何故、私が精神科の通院を止めることが出来なくなったか理由を述べたいと思う。それはずばり障害年金を受給しているからである。私は病識に乏しい。あるいは自分は病気ではないと思っているので、薬の服用を止めて副作用がでなければ、精神科に通院する理由が無くなってしまう。だが、障害年金は精神科に通院していないと受給出来ないので、また、年金がもらえなくなると困るので精神科に通院している。

 精神の場合の障害年金は、年金を受給している間、国に納付するお金は免除という形になる。私は、年金を受給する時、自治体の役所の窓口で担当の方に、毎月納める年金の分は免除という形になりますので、納めなくていいですよと言われ、非正規雇用の仕事を始めるまで、納めてこなかった。

 だが、後で分かったのだが、年金を納めるのが免除になると、老齢年金の支給額がかなり少なくなるということが分かった。定期的に私のところに65歳以降もらえる予定の額が書かれた郵便がくるのだが、それによると毎月もらえるのは2~3万円ということがわかった。

 とてもじゃないが、これでは生活していけない。なので、私は精神科の通院が止められないのである。つまり、生活保護を受給している人が生活保護を断ち切れないのと同じようなケースである。

 本来であれば、精神科の通院というのはこころの病を持っている人だけがするべきことである。私は統合失調症で主に幻聴の症状がひどいので、通院しているのであるが、その他の理由として障害年金の問題があるので、やむを得ず通院している。後は、薬を止めると副作用がひどいので、通院している。

 こんなことをだらだらと書いていると、人はばかだと思うだろうが、敢えて精神科の通院が止められない理由について述べてきた。健常者の場合、精神科の通院はともかくとして、薬を服用したり、障害年金の申請は絶対に避けるべきである。最初は良かったと思っても、後々、後悔し悩むのは自分である。

 人が通院しているからといって、安易に精神科に通院するのはやめてほしいと切に思う。