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中学受験の準備について

 今年も2月1日を中心に、東京の私立中学では中学受験が行われた。私はもう40代のおじさんなのだが、実をいうと中学受験経験者なのである。小学生の時、今のSAPIXと四谷大塚に通っていて、小6の時、四谷大塚では学習院で数学を教えていた先生の授業を受け、SAPIXでは霜山幸夫先生の算数の授業を受けていた。なので、今の時代、どの位参考になるかわからないが、これから中学受験の準備の仕方について述べてみたいとと思う。

 中学受験をしようと思ったら、まずは中学受験をする生徒が本当に受験をするかどうかの確認をし、通学している小学校での成績を上位クラスに上げなければいけない。そのためには学校で使用されている教材を大切にし、家庭では母親の協力を得なければいけない。よく子供部屋を与えて学習机で勉強させようとする考えもあるかもしれないが、基本的には家族が食事を普段しているテーブルを使って、母親とマンツーマンで家庭学習をするというのが理想的である。子供部屋の机に向かって一人で勉強するというのは、小学生にとってみればかなり困難である。そこで、中学受験をすると決めたら、母親の協力を得て、食事をするテーブルに向かって学習をしたほうがいい。

 中学受験にあたってまずするべきことは、学校の教材をしっかりこなし、学校の成績を上げることである。教科書を大切にして成績が上がったら、公文式などのプリントを使って、算数・国語の能力をしっかり身につけることである。それで、しっかり身について、小学校4年生ぐらいになったら、大手進学塾の入室テストを受け、塾に通うべきである。

 ただ、ここで注意したいのは、SAPIXでも日能研でも四谷大塚でも、通うクラスはその塾のトップクラスでないと意味がないということである。何故なら、各学習塾は、男子なら麻布・開成・武蔵等の、女子なら桜蔭・雙葉・女子学院等の合格実績を非常に気にする。だから、上位クラスの先生は非常に優秀な先生が多い。進学塾の下位クラスになると、アルバイトの講師に生徒をお任せとなり、進学塾のいいカモにされてしまう。つまり、単なるお客さんになってしまうのである。だから、進学塾の上位クラスに入るために、学校で使っている教科書や公文式のプリントなどがかなり大切になってくるのである。進学塾に入って、上位クラスでなければ、もう一度原点に返るべきである。

 また、進学塾の掛け持ちは厳禁である。進学塾に通塾したら、その塾の教材をしっかりと消化するべきである。それが掛け持ちをすると出来なくなってしまう。学校の教材と塾の教材は家庭で、母親のサポートを得ながらしっかりこなすべきである。あと小学6年生の夏休みになったら、志望校の過去問は6年間ぐらいは解いてみるべきである。そこで、出来なかったところを見つけ、対策を練るべきである。

 余談になってしまうが、筑駒・開成レベルの学校を受験する生徒は、算数に関しては、高校一年生レベルの問題が解けるように努力すべきである。算数というのは、合否を決める非常に大切な科目であるので、しっかり準備しておくべきである。

 以上、簡単ではあるが、中学受験の準備について述べてきた。進学塾では上位クラスで通塾すること。そのためには、家庭での勉強において、母親の協力を得ることが大切であることを述べた。これから中学受験をしようと思っている生徒・ご家族の皆さん是非頑張ってください。また、この2月に志望校に合格された皆さん、本当におめでとうございます。