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FIREという選択肢

 今回はFIREとは別のテーマで文章を書こうと思っていたが、改めてFIREというテーマで考えを述べていきたいと思う。

 FIREとは簡単に述べれば、Financial Independence, Retire Earlyの略である。つまるところ経済的自立と早期リタイアをして、日常生活を過ごす生き方である。私自身、今年で50歳になり、仕事を探すのに非常に苦労したが、何とか仕事につくことが出来た。FIREという考えは、今、Z世代をはじめ、若い世代の間で話題となっている。

 50歳になってからは、もうすでに遅いのかもしれないが、時折、自分自身の今後の身の振り方について、ふと考えることがある。現在、山梨県の甲府で仕事をしているのだが、民間企業への再就職はまず難しいと思う。そこで、FIREの考え方が頭によぎってくる。個人でライフプランを立ててみて、55でリタイアするか、もう少し働いてリタイアするか、或いは、リタイアできるかということがよく頭の中をよぎってくる。

 私自身、正直に述べると20代後半と30代の時は、FIREに近い生活をしていた。だいたい朝、起床して、おもいっきりテレビを見た後、ミヤネ屋もテレビでみて、夜はご飯を食べて寝る。そのような日が一か月の間に20日前後あった。時間の無駄といえばその通りなのだが、当時は病気が完治していなかったので、個人的にはやむを得ない生活を日々送っていた。

 なので、個人的にはFIREという選択肢を選ぶことを、私は否定はしない。現在、学校を出て会社員として働いて生活していたが、50代になりリストラされ、会社を辞めたという人も結構いる世の中となった。リストラされ、無職となったら、別の仕事を探すのは極めて困難だろう。経済的に苦しければ、リストラされても働けばよい。ただ、FIREという選択肢を選び、日常生活を過ごすのであれば、コップから溢れてしたたり落ちる水で、日常生活を送ることが大事である。日本という国について述べると、最悪の場合、70になっても働けなければいけない世の中になった。ただ、私の知人で生活保護を受けている人がいるのだが、その人は住まいを借り、限られた範囲内であるが、ストレスフリーの生活をしている。なので、私自身、FIREという選択肢を選ぶことを否定はしない。ただ、FIREという生活を送るには、経済的自立というのは、非常に大事である。普通の人が一生働くというのは、かなり酷なので、FIREしてもよいと思う。その場合、生活レベルを自分なりに、一定の水準に保つことが必要となる。生活保護を受けて生活している人は、ストレスフリーで生活している人が多い。なので、FIREしてみるのも悪くはないと私は思う。