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あさみさんへの手紙

 あさみさんへ

 人形町カラオケバー片吟(ペンギン)卒業おめでとうございます。これからの会社での正社員としてのご活躍を心から期待しています。
 ここで、せんえつですが、私の人生経験について記しますので読んでください。
 すーさんこと鈴木隆宏さんは、大学卒業後、愛知県に本社がある食品メーカーに就職しました。その会社に3年ちょっといた後、東京に本社があるプロミスに転職したのですが、体調を崩してしまい、30歳になる手前で、退職してしまいました。その後、体調を戻し、学生時代のつてで、30代半ばで、デニーズでアルバイトを始めました。当時は景気が悪く、時給850円で、私と似た境遇の多くのアルバイト仲間や、賞与が支給されない非正規のリーダー職の人達と一緒に働きました。その後、40代になり、東京都の非常勤職員として、約6年、正規の職員の人達と同じ職場で働きました。東京都の非常勤職員は、デニーズと比べ、はるかに待遇は良かったのですが、正規の職員と同じ仕事をして、何故、格差があるのか、もんもんとしながら働いていました。その後、東京都を退職し、高齢の両親の面倒を見ながら、みなしFIRE(リタイア生活)を送っていましたが、私の父から生前贈与の話があり、今は生活面において、何一つ不自由することなく過ごしています。
 私がプロミスを退職した後、30歳になる前に、有明テニスの森で、父と私でこれからどうしたらいいのだろうと不安になり、語り合ったことが、今でも思い出されます。それから約20年経過したのですが、私の父は、私を決して甘やかすことなく育て、現在では年金の他に、非正規で働いてきたお金、それらを投資として使い、増やし、その他に、父からの生前贈与のお金と雑収入で、現在生活しています。
 私自身、プロミスを退職してから、正社員とは違う非正規で働いている人達を大勢見てきました。カラオケバー片吟(ペンギン)では、京子さんが、昼の仕事ではなく、夜だけの仕事なので、非正規に近い状態だと思います。今まで非正規の人達を見てきて、あさみさんは、今後そのようになってほしくはないと強く願っています。一度、正社員を辞めたら、再び正社員になるのは、至難の業です。あさみさんも、契約社員の時期があったので、今後、夜の仕事はやらない、会社は辞めないという強い想いはあるでしょうが、くれぐれも、非正規の人達や夜のお仕事だけの人達にはならず、昼のお仕事で頑張って欲しいと強く願っています。
 現在、すーさんこと鈴木隆宏さんは、今まで話した貯えと、その他、毎月入る雑収入で生活しています。午前中は、近くのスポーツセンターに行き、午後は、両親の面倒や、その他の雑事をこなして、生活しています。あさみさんも、今後、会社生活と私生活とのバランスをはかりながら、幸多き人生を歩んでいくことを心から願っています。短い間でしたが、本当に有難うございました。